One red paperclip

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わらしべ長者

 突然ですが少し前から、移住について考えています。まぁ、言うほど大袈裟なものではないんですけどね。今回はタイミングのお話。

 Qriousはいつ、どこに居ても働ける環境を目指しています。環境に縛られることなく働くことができれば、ムシムシと不快な部屋から解放されるわけです。しかし僕が東京に居たまま、そんなことが実現できるのか?僕が居なくても回るような仕組み創りが必要なんじゃないか?と漠然と考えるようになってきました。それなりに軌道に乗ってきたので、新たなステージに入ったってことなんでしょうけど…

 2005年7月12日、ある男がネット上で「この赤いクリップを家にする」と宣言しました。その男はカナダ人のKyle MacDonald氏。そして、それから1年後の2006年7月12日、ついに家と交換することに成功しました。物々交換は実に14回。わらしべ長者を実践し、とうとう家を手に入れちゃいました。
 本人のブログで経過が紹介されています。one red paperclip

 知らない方のために『わらしべ長者』がどんな話なのか、かいつまんでお話します。
 

 正直者だが貧乏で運の悪い男がある日のこと、観音さまに「このお寺を出るとき、転がって何かをつかむので、それを持って西に向かえ」と言われたので、それに従うことにした。つかんだ何か?が一本の藁で、さまざまなエピソードに巻き込まれながら、その藁がミカンに変わり、絹の布に変わり、嫁をもらって幸せに暮らすという話。

 そういえば、赤いクリップが家になったって話があったなぁと、今朝起きるなり検索してみたら、偶然、7月12日だった。しかも、わらしべ長者の話の中で「西に向かへ」というキーワードもある。実は2週間ぐらい前から、僕が住んでる東京からしばらく移住してみようという計画を水面下で行っていました。その行き先が、東京から見て西にあたります。

 これは何かある!そう思って、このブログも勢いで書いていますが、ここに宣言したいと思います。

 わらしべ長者でクリップから家を手に入れます!

 ちょっと乱暴ですが、趣旨はこういうことです。

 フリーランスのクリエイターやエンジニアが好きな時に集まり、好きなときに利用できるような施設、たとえば過疎化が進んだ地域の古民家などをリノベーションして、クリエイターを呼び込むような活動を行政やNPOが各地でやっていますが、そういう都会の喧騒から離れた環境でも作業ができる、そういう施設のための「家」を手に入れることを、最終的な目標にしたいと考えています。

 家を買うってことじゃなくてもいいんです。たとえば、5年間無償で借りられる権利とか。
 また、他にもリノベーションの費用とか、僻地が予想されるので移動する車とか、施設で使う家具とか、パソコンとかインフラとかとか、いろいろと必要になっていくものがあると思います。

 果たして、人の善意によってどれくらいのことができるのかを試してみたくなったんです。時間はかかるかもしれませんが、何年か掛けて、経過が報告できるといいなぁと思うわけです。

 新たにブログを立ち上げて、進捗をご覧いただけるようにしますね。是非参加してください。

 僕も人生を折り返しています。この先、若い時のようなチャンスって、そうそう巡っては来ないでしょう。昨日もメンバーに「フットワーク軽いなぁ」って言われましたが、正直、面倒くさいし、環境を変えたくないって気持ちもあります。しかし、少ないチャンスを活かしていかないと、その先には何もない気がするわけです。今のままでは何も見えてこない。

 だから、いくつかの偶然にかこつけて、このタイミングを逃しちゃいけないって、自分に言い聞かせてノルマを課したわけです。そうしないと、僕は怠けてしまうので…

 いつの日か「こういう働き方もあるんだよ?」って選択肢を見せられることができたらなぁと思うわけです。

「わらしべ長者」というお話でした。

作成者: 木村 ロキ

女性制作ギルド 秘密結社 Qrious(キュリアス) ファウンダー兼プロデューサー 東京から瀬戸内の島に鵜住したことをきっかけに、クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。

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