奇跡的な出逢い
こういうことってあるんですねぇ…いや、前回の「田舎への移住を考える」をアップしたあとに、いろんな人に移住を考えていると話すと、不思議なものでそういう類の情報が入ってくるようになり、タイムリーにテレビや新聞などで、そういった記事や特集が流れたりして、奇跡的な出逢いもあったりして、急にバタバタと事が動き出しました。今回は移住の候補地についてちょっと考えてみようと思います。
興味を持った時にアンテナの感度が良くなって情報が集まりやすくなることってありますよね。前回、ココにアップした後に、たまたまテレビで徳島県の神山町で「サテライトオフィス」を開設した企業や、そこに集まる若者たちの特集を見て、自治体やNPOがこういう活動をしていることをはじめて知りました。田舎の過疎化や高齢化などの問題は何となく知っていましたが、自治体がそれを改善する手段は箱モノを建てるとか、大手企業を誘致すると言ったものばかりで、根本的解決には繋がらないものだったり、農業体験や農地の無償提供などして移住者を募るという、都会育ちにはおおよそハードルの高いようなモノばかりでピンときませんでした。
そういった取り組みとは一線を画した神山町の取り組みに、興味を持っていろいろと調べてみました。徳島市内からバスで1時間、公共交通機関はこのバスのみで、写真を見ると里山の風景が広がる所謂「ザ・田舎」って感じです。サテライトオフィスをこの神山町で開設した複数の企業の話や実際に行ってみた人の感想など、ネットで拾える情報を拾っていると、コワーキングスペースが最近、オープンしたことが判りました。さらに徳島県では、県全土、山の上まで光ケーブルが敷設されてるということがわかり、県の施策として移住者やサテライトオフィスの受け入れを積極的に進めていることがわかり、
「求めてるものがここにはありそうだなぁ」
と思うようになりました。
その後、徳島以外の地域の取り組みも気になって、全国津々浦々、いろんな自治体を検索してみましたが、なかなか有益な情報が得られませんでした。徳島県しかも神山町の取り組みが多くヒットする中、どうしたものかと思案していると、意外なところから思わぬ女神が…
「もしかしたら、わたし繋げるかも?」
と、その女神は事も無げに言うのです。その女神とはなんとウチのメンバーでした。そのメンバーは徳島産で、神山町でそういう活動をしている人と繋がりがあるかもしれないと言うのです。なんですって!
そしてそう言ってから2日位して、何とそのNPOの代表者にメールで繋がることが出来たのです。すごくないですか?移住を口走って1週間のことです。
あ、個人名や団体名は許可とってないので伏せて話を進めますが、そのNPOの代表者は、正にテレビや新聞で出ていたその人でした。まさかその代表者に直接つながるとは驚きでしたが、これまでの経緯や思いをメールで伝えました。まぁ、こういうのって大体、その場の話だけで終わっちゃうのが普通だと思うんですが、そのメールを送ってから3日経った週末にこんなメールが届きました。
「実は東京に来ていますので、逢って話しませんか?」
一も二も無く、宿泊先のホテルに出向いて軌跡的な出逢いを体験しました。現状や町が抱える問題やそれに対する取り組み、Qriousについてや移住について、サテライトオフィスについてなどなどいろんな話をさせていただきました。自分に近い考え方の人とお逢いできて、1時間という短い時間でしたが有意義な時間を過ごせました。帰り際に「本気でお考えなら、一度、神山に暫く滞在して体験してみてください」と言っていただいたので、早速、日程を調整して伺うことを約束しました。
こういうのって縁とタイミングだと思うんですよね。縁が無ければ繋がることもないし、タイミングが悪ければ先に進むことはできなかったと思うわけです。たまたまですけど、ここまでトントン拍子で進んだのは縁があるからだと思いたいし、その先に何があるのか、確かめてみたいって気持ちもあります。
実は、みなさんはあまり徳島には縁がないかもしれませんが、僕は過去に2回ほど徳島に訪れたことがあるんですよね。阿波踊りも見たことあるし、渦潮も見たことあるし。なので、初めて降り立つ地でもないので、そういう意味では親近感もあり、これも縁なのかなぁと思ったりもします。
ということで、前回から一歩前進となりました。
移住する地域を決める- 自治体から情報収集する
- 移住地域やその周辺のクリエイターとSNSで繋がる
- 視察や体験移住する
- 知り得た情報の精査、検討
- 資金準備、移住時期の決定
- 改修や引越スケジュール
- クライアントやお仕事関係の調整
さて、次回は実際に神山町に行けるかどうか、また別の展開になるか、少しお待ちください。お楽しみに。
「奇跡的な出逢い」というお話でした。
女性制作ギルド 秘密結社 Qrious(キュリアス) ファウンダー兼プロデューサー
東京から瀬戸内の島に鵜住したことをきっかけに、クリエイターの働き方や人財育成、再生、地域でのクリエイティブやICTを活用したブランディングや地域創生、事業再生を得意としたプロデュースやディレクションで活躍中。メガネ&広島弁や伊予弁など方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。ネガティブ属性だがユーモアを忘れない。1970年 江戸下町産。